RAWにはJPEG画像が埋め込まれてるって知ってた?

RAWにはJPEGが埋め込まれている?

今回の投稿では、RAWに埋め込まれたJPEG画像の話をしてみたいと思います。Lightroomとは直接関係のないトピックなのですが、Lightroomを使っていく上で知っておくと便利な事ですので説明させてもらいますね。

前回の記事でLightroom(アドビ・ライトルーム)のプレビューに関して説明した際、「RAW画像にはJPEG画像が内包されている」という点に触れました。

Lightroomのプレビューに関する説明は以下の記事をご覧ください。
 

 

RAWの画像はRAW現像ソフトなど、特定のソフトがないと開けないのですが、Windowsのエクスプローラや、MacのFinderでサムネイルがきちんと表示されるのは、RAWの中にJPEGが埋め込まれているためで、通常はサムネイル用の小さいサイズと、比較的大きなサイズの2種類が内包されているようです。このJPEG画像には、撮影時の細かな設定(色温度やコントラストなど)が全て反映されています。この画像はカメラのピクチャーエンジンを通っていない(つまり、様々な撮影設定を反映していない)ものとなります。
以下のサイトで確認してみてください。

Jeffrey’s Image Metadata Viewer
http://exif.regex.info/exif.cgi

Jefferys_Image_Medata_Viewer1




 
ファイルを選択し、「私はロボットではありません」にチェックを入れると「○○のタイルを全て選択してください」といった画面が出てくるので指示どおりに選択します。全て正しく選択できると「View Image Data」のボタンの周りに赤い枠が表示されるのでボタンをクリックします。数秒~数十秒でRAW画像のアップロードが終わり、埋め込まれているJPEG画像とメタデータ情報が表示されます。

下記の例ですと①が大きなサイズのJPEGで全く間引かれていない「Full Resolution」である事がわかります。このサイズはメーカーや機種によって異なります。一方②はサムネイル画像で160×120ピクセルしかありません。上下に黒い余白が入っており、4:3の縦横比になっているようですね。

それぞれの画像をクリックすると新しいページで画像が開きます。

Jefferys_Image_Medata_Viewer2
複数のRAW画像からJPEG画像をまとめて抽出したい場合は下記のフリーソフトが便利です。

http://michaeltapesdesign.com/instant-jpeg-from-raw.html
IJFRというソフト名でInstant JPEG From RAWの頭文字ですね。




 
以下にインストールの方法を記載しておきます。

①氏名を記入 (First Name、Last Nameの順番で)
②メールアドレスを記入
③「古いバージョンからのアップデート」か、「初めてインストールするのか」という項目なので、2番目(No. This is my first look. I am excited.)を選びます。
④パソコンのOSバージョンを選びます。
⑤「以下の内容に同意しますか?」という欄ですので、同意する場合はチェックを入れてください。適宜翻訳ソフトなどを使って訳してみてくださいね。ニュースレターに自動登録されるようですが、当然、配信停止できると記載されています。その他、怪しいことは一つも書かれていないようです。
⑥「Submit」ボタンを押します。

Instant_Jpeg_from_Raw_Main2

②で記入したアドレスにメールが届きます。
該当するOSのリンクをクリックしてインストール用ファイルをダウンロードします。

Instant_Jpeg_from_Raw_メール文




 
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、インストールを行います。インストール手順は一般のソフトと全く同じです。

インストールが完了したら、ウィンドウズの場合はエクスプローラ、MacではFinderを使ってRAW画像がある場所を開きます。RAWのファイル名を一度、シングルクリックし、その後、右クリックすると以下のポップアップが表示されます。
(RAW画像が複数入っているフォルダーを選ぶことも可能です。)

Instant_Jpeg_from_Raw_Mainポップアップ

「Instant JPEG from RAW」をクリックします。

以下の画面が表示されます。

Instant_Jpeg_from_Raw_画面
①オリジナルサイズのJPEGを抽出したい場合はこれを選びます。(サムネイル画像は無視され、大きいほうの画像のみが抽出されます。)
②オリジナルサイズのJPEGを抽出するのと同時に、小さめの画像を生成したい場合はこちらを選び、③の欄に数値を入力します。
④ここにチェックを入れると、抽出したJPEGファイルの末尾に「_IJFR」という文字を挿入して保存します。チェックを外すと、オリジナルと同じファイル名でJPEGが保存されます。
⑤RAWファイルと同じ階層にJPEGを保存したい場合はこちらにチェックを入れます。
⑥にチェックを入れると、RAWファイルの階層に「extracted_jpegs」という名前のフォルダーが作られ、そこにJPEGが保存されます。
⑦全ての指定が終わったらここをクリックします。

このソフトがあると、いつでも簡単にRAWからJPEGが抽出できるので便利ですね。




 

最後にLightroomに関することを一点。

 
ここまで、サードパーティーのウェブサイトやソフトでRAWに内包されるJPEGの表示方法や抽出方法を説明してきましたが、Lightroomには残念ながらこの「JPEG画像を抽出してカタログに追加する機能」がありません。
 
カタログに写真を読み込む際に、画面右の「プレビューを生成」の欄で「埋め込みとサイドカー」を選ぶと、最初に写真が表示される際には、埋め込みのJPEGを使います。しかし、Lightroomはバックグラウンドで標準サイズのプレビュー画像を自動生成し続け、これが終了すると、RAWに埋め込まれたJPEGは置き換えられてしまうのです。

2017年10月18日にアドビ社がLightroomのメジャー・アップデートを発表しました。従来のLightroomは「Lightroom Classic CC」という名前のソフトになり、そこに、新しい「埋め込みとサイドカー」の仕様が追加になりました。これに関しては、近々、記事を書く予定ですので、もうしばらくお待ちください。

10月18日の「アップデート概要」に関しては、こちらの記事をお読みください。

 
読み込み画面3
そして、Lightroomが自動生成したRAWのプレビュー画像には自動的にアドビ社独自の「Adobe Standard」というプリセット(Canonのピクチャースタイル、Nikonのピクチャーコントロール、Sonyのクリエイティブスタイルに該当するもの)が適用され、撮影当時とは違う色味で表示されてしまいます。
 
私の場合、写真の選別(絞り込み)を行う際は、撮影当時の色で画像を比較したいので、RAW+JPEGで撮影し、RAWとJPEGを別ファイルとしてLightroomに読み込んでいます。これには以下の設定が必要です。
 
メニューの「編集」>「環境設定」(Macは「Lightroom」>「環境設定」)を開き、「一般」のタブの下記の場所にチェックを入れます
グリッド表示にすると、RAW画像の隣にJPEG画像が表示されます。

環境設定

次に、「ライブラリフィルター」で「ファイル形式」>「JPEG」を選ぶとJPEGのみが表示されます。「ファイル形式」という項目が表示されていない場合は任意の列の項目名をクリックし、現れるプルダウンの中から「ファイル形式」を選んでください。
 
ライブラリフィルター
 
JPEGのみ表示されている状態でルーペ表示(一枚のみ写真が表示されている表示)にして、矢印キーで素早く写真を送って選別作業を行います。
選別作業が終わったら、選んだJPEG画像と同じファイル名のRAW画像を使って現像に取り掛かります。
 
もし仮に、LightroomがRAWに埋め込まれたJPEGを抽出してカタログに取り込むことができ、更にはJPEG画像に付加したレーティング情報(採用フラグ、★、カラーラベル等)を自動でJPEGからRAWにコピーすることができたら写真の選別作業が更に楽になると常々考えています。撮影時の設定が反映されたJPEG画像がRAWに内包されているのに、RAW+JPEGで撮影しなくてはならない、なんて、ちょっと残念ですね。
 
海外のフォーラムなどでも同じような意見が投稿されているので、将来のアップデートに期待したいと思います。
 
今回の投稿は以上となります。
 
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