Lightroom プレビューの詳細説明と設定方法

公開日:2017年7月4日
最終更新日:2017年7月5日

Lightroom プレビュー-アイキャッチ画像

 

今回はLightroom(アドビ・ライトルーム)のプレビューに関して記事を書いてみたいと思います。


プレビューとは

 

プレビューというのは、Lightroomに読み込んだ写真をLightroom上で表示するために生成される画像のことを指します。最近のデジタルカメラは高解像度化が進んでおり、2000万画素以上が当たり前になってきています。そうなると、画像のファイルサイズも大きくなり、RAWで20MB、JPEGで5MB、なんていうことが普通にあります。(もちろん、この数値はカメラの仕様や、設定、更には被写体によって大きく変化します。)Lightroomは写真管理機能がとても秀逸なソフトで、次から次へと写真を表示して、簡単に比較、選別することができるのですが、オリジナルサイズの画像をその都度表示すると動きが重くなり、画像を素早く表示することができないため、サイズが比較的小さいプレビューを生成するのです。生成されたプレビューファイルはカタログファイルと同じ場所の「(カタログ名) Previews.lrdata」というフォルダに保存されます。

プレビュー画像があるお蔭でLightroomをサクサクと快適に使えるわけですが、プレビューはその解像度や画質の設定を変更することができます。ご自分のパソコン環境や、求める画質に合わせて変更しておきましょう。

(少々技術的な話をすると、厳密にはプレビューには「ライブラリモジュール用プレビュー」と「現像モジュール用プレビュー」というのがあります。「現像モジュール用プレビュー」にはサイズなどを設定することができませんので、今回は「ライブラリモジュール用プレビュー」に特化して説明させていただきます。)




 

プレビューの設定方法:

 

  1. メニューの「編集」>「カタログ設定」を選ぶ。(Macは「Lightroom」>「カタログ設定」)
  2. 「ファイル管理」のタブをクリックする。

以下の項目を適宜変更する。

 

カタログ設定-プレビュー

 

  • 標準プレビューサイズ
    これは、写真をルーペ表示やフルスクリーン表示する際の画像解像度です。
    「自動」を選ぶと、自分の使っているモニターの解像度を検知し、その解像度に設定してくれます。通常は「自動」に設定するのがお勧めですが、「少し画質を犠牲にしても良いから、ディスクスペースを節約したい」という場合は、「自動」で設定される解像度よりも低い値を選びます。逆に、「自動」の値より大きくするのはあまり意味がありません。例えば、ナビゲーターパネルで「1:1」の拡大率を選んだ場合(つまり、モニターの1ピクセルに写真の1ピクセルをそのまま表示することを選んだ場合)、その都度「1:1プレビュー」という、最も大きなサイズのプレビューが自動生成され、ディスクに保存されますので。
  • プレビュー画質
    こちらは圧縮率ですね。通常は「中」に設定しておけばOKです。設定によってプレビューファイルのファイルサイズが変わってくるのですが、23MBのRAW画像を使ってテストしたところ、「高」が9MB、「中」が3.6MB、「低」が1.9MBでした。

    2017年7月4日に投稿した本記事ですが、以下を追記し、2017年7月5日に再投稿しました。 
    “上記のファイルサイズは1:1プレビューを作成して計測したものです。”

  • 1:1プレビューを自動的に破棄
    上述のとおり、写真を拡大して「1:1表示」にすると、自動的にその写真の「1:1プレビュー」が生成されます。(確認は取れていないのですが、どうやら、ナビゲーターパネルで「全体」と「フル」以外を選ぶと、必ず「1:1プレビュー」が生成されるようです。) SSDなど、速いドライブにカタログファイルを保存してLightroomを使用している場合、この1:1プレビューは写真1枚あたり、数秒で生成されます。このプレビューファイルをどれくらいの期間、ディスクに保存しておくか、をここで選ぶわけですが、毎日同じカタログを拡大表示して閲覧する方は、このオプションで「30日後」などを選んでおくと良いでしょう。ただ、1:1プレビューはディスクスペースを消費しますので、通常は「1日後」か「1週間後」に設定しておきます。私の場合、同じ写真を2~3日かけて仕上げることもあるため、「1週間後」に設定しています。

以上がプレビューの設定ですが、実は、もう一カ所、プレビューの設定をする場所があります。写真をカタログに読み込む際に表示される画面です。

読み込み画面-プレビュー

 

画面右側の「ファイル管理」というパネルの中に、「プレビューを生成」という項目があり、プルダウンから以下の4つオプションを選択できるようになっています。

・最小
・埋め込みとサイドカー
・標準
・1:1




 

通常は「標準」にしておきます。多くの写真を同時に読み込む際、「1:1」を選んでしまうと、読込み時間が長くなるのと、ディスクスペースを大量に消費することになります。日頃Lightroomを使っている方はおわかりかと思いますが、拡大表示する写真はごくわずかしかないものです。そして、1:1プレビューは1枚当たり数秒で生成することができるので、必要な時にその都度生成するようにしておけば良いのです。

「最小」と「埋め込みとサイドカー」に関しては少々技術的な説明になりますので、読み飛ばしていただいても構いません。

「最小」と「埋め込みとサイドカー」を選ぶのは、Lightroomに最初に写真が表示されるタイミングを早めたい場合のみ、と考えてください。Lightroomは写真をカタログに取り込むと、すぐに自動で「標準」サイズのプレビューを生成し始めます。これが終わるのを待たずに、写真を表示させたい場合のみ、上記2つのいずれかを選びます。ただ、読み込む枚数が数十枚程度でしたら、あまり違いは生じないため、「標準」を選んでおけばOKです。。

「最小」

こちらは、最初に、RAWファイルに内包されているサムネイル画像(JPEG)を使って写真を表示します。そして、標準サイズのプレビューがバックグラウンドで自動生成されると置き換えられます。RAWに内包されるサムネイルはとても小さく、Lightroomでもグリッド表示以外では使えません。ルーペ表示する際は標準サイズのプレビュー画像を使うことになります。
 
なお、RAW画像の隣に「サイドカーファイル(XMPファイル)」が保存されている場合、標準プレビューが自動生成されるタイミングでXMP情報もプレビュー画像に適用されます。「サイドカーファイル(XMPファイル)」に関しては、以下の「埋め込みとサイドカー」のセクションをお読みください。
 
RAWに内包されているJPEGに関して詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
 

 

「埋め込みとサイドカー」

こちらもRAWファイルに内包されている画像を最初に表示します。サムネイルよりは大きなJPEG画像でルーペ表示でも利用可能なことがあります。メーカーやカメラの機種によってこの画像サイズは大きく異なりますので、場合によっては、ルーペ表示すると画像がぼやけて見えることがあります。こちらの画像も、標準サイズ・プレビューの自動生成が終わると置き換えられます。「サイドカー」というのは「XMP」という拡張子が付いたファイルのことで、RAWファイルの隣に保存されるメタデータ情報のことです。Adobe Bridgeを使ってキーワードや著作権情報などのテキスト情報をRAW画像に追加した場合に、その内容がこの、サイドカーファイル(XMPファイル)に保存されます。また、PhotoshopやBridgeの現像プラグイン(Adobe Camera Raw)でRAW現像を行った場合、現像の内容もこのサイドカーファイル(XMPファイル)に保存されます。つまり、この設定では、まず、RAW画像に埋め込まれたJPEG画像を読み込み、そこにサイドカー情報を適用し、Adobe Camera Rawで現像されたとおりに、画面に表示します。この場合も、埋め込みプレビューはバックグラウンドで標準プレビューに置き換えられますので、ご利用のパソコンの液晶モニターに最適なサイズ(解像度)で表示されます。

2017年10月18日にアドビ社がLightroomのメジャー・アップデートを発表しました。従来のLightroomは「Lightroom Classic CC」という名前のソフトになり、そこに、新しい「埋め込みとサイドカー」の仕様が追加になりました。これに関しては、近々、記事を書く予定ですので、もうしばらくお待ちください。

10月18日の「アップデート概要」に関しては、こちらの記事をお読みください。

 
なお、RAWに内包されるJPEG画像はカメラのピクチャーエンジンで処理される前の画像となります。また、LightroomがRAWのプレビューを生成する場合 (つまり、「標準プレビュー」や「1:1プレビュー」の場合) には自動的に「Adobe Standard」というアドビ社独自のプリセット(Canonのピクチャースタイル、Nikonのピクチャーコントロール、Sonyのクリエイティブスタイルに該当するもの)が適用されるため、色が異なって見えます。読み込み時に最初に表示された画像の色が、数秒後に変化するのは、Lightroomによってプレビュー画像が生成され、最初のJPEG画像が置き換えられたことを意味するのです。RAW画像のプレビューが撮影時の色の設定などをきちんと反映してくれると有難いのですが、複数のカメラメーカーのRAW形式に対応する必要があるため、とりあえずは全てにAdobe Standardを適用して一本化しているわけです。

今回の投稿は以上となります。ご理解いただけたでしょうか。

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