今回の記事では、ベテランのカメラマンでも意外と知らない、「瞬間レンズ交換術」について解説してみたいと思います。レンズやカメラのマウント開口部が露出する時間がとても短く、また、カメラのボディを下向きにした状態でレンズ交換を行うため、特にセンサー部に埃が付着しにくい方法です。皆さんも是非覚えてくださいね。
以下の動画では、動きをしっかり確認していただくために、モーションを少しゆっくり目にしていますが、実際はとても素早くレンズ交換ができます。
動画だけだとわかりにくいかもしれませんので、Step by stepで解説しますね。
以下の説明では、これからレンズ交換して、新たに取り付けるレンズを「レンズA」と呼び、ボディから取り外すレンズを「レンズB」と呼びます。(今回はキャノンのEF-Lレンズを使って説明します。)
- レンズAとレンズBの両方にレンズキャップが付いていることを確認します。
- レンズAを下向き(レンズキャップ側が下)に持ち、ダストキャップを回して、そのまま持ち上げればダストキャップが外れる状態にします。(この段階ではまだダストキャップが上に乗ったままにしておいてください。)
- レンズAのレンズキャップ側を下(=ダストキャップ側を上)にして置きます。この時、レンズ取り付け指標(丸い点のマーク)が奥(自分から最も遠い位置)になるようにしてください。
- レンズBが取り付けられたカメラを手に取り、下の写真のようにレンズを下にして持ちます。右手でボディを持ち、左手ではレンズを持ってください。
- この状態で左手の人差し指の側面を使って「レンズロック解除ボタン」を押し、レンズを回します。この時、手を緩めるとレンズが抜け落ちてしまいますのでしっかりと握っておいてください。
- 右手はそのままボディを持ち続け、左手はクロスして、レンズAのダストキャップを握ります。(左腕が右腕の上になるようクロスしてください。)
- 右手と左手の位置を素早く入れ替え、ボディを、レンズAの上に、そして、ダストキャップをレンズBの上に移動します。
ボディ側の「レンズ取り付け指標」は下記の位置にあるため、左右の手を入れ替えた時点でレンズA側の「取り付け指標」と既に位置が揃った状態になっています。
- レンズAとボディを手に取り、レンズAを回してしっかり固定します。
- 最後にレンズBのダストキャップをしっかり締めます。
レンズキャップが下になるようにそっと置いてください。レンズを回したので、ボディを持ち上げると、レンズだけ下に残る状態です。
以上でレンズ交換は完了です。
この方法を覚えると、レンズやボディに埃が入る確率がかなり減るため、心配することなく、頻繁に現場でのレンズ交換ができるようになります。巧みなレンズワークを駆使して、素晴らしい写真を撮るためにも、是非、この「瞬間レンズ交換術」をマスターしてくださいね。
注:上記5. の「レンズロック解除ボタン」の位置は、カメラによって異なります。場合によっては人差し指の側面で押し込むことができない場合がありますので、その際は、他の方法をご自分で検討してみてください。
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マサ・オニカタ