ライトルームとフォトショップに適したノートパソコンの仕様

LRとPSに適したノートパソコンの仕様-Main

今回の記事では、Lightroom Classic CCやPhotoshop CCの使用に適したノートパソコンのスペックに関して解説していきたいと思います。「適した」という表現には色々な解釈があると思いますが、ここでは、「この仕様のパソコンを買っておけば安心です」、という視点で解説したいと思います。あまりスペックの低いパソコンを買ってしまうと、「ライトルームやフォトショップを使うことはできるが、動作が遅くてかなりストレスを感じる」という結果になってしまいますし、逆に、大枚をはたいて極端にハイスペックなパソコンを買っても、3Dゲームや動画編集を行わない限り、その機能は活かされることはなく、お金の無駄遣いとなってしまいます。そんな観点から、ライトルームとフォトショップの使用に「丁度いい」ノートパソコンのスペックについて書いてみますね。

以下の仕様とお勧めについての解説です。

  1. CPU
  2. GPU(グラフィックカード)
  3. メモリ
  4. ドライブ
  5. 液晶パネル
  6. その他
  7. お勧めのモデル



 
それでは、始めます。

1. CPU

ライトルームやフォトショップを快適に使うためには、ある程度の仕様のCPUを選ぶ必要があります。お勧めは以下のとおり:

・Intel 第8世代 Core i7 (Core i5でもOK)
・コア数:4 (「4コア」とか「クアッドコア」と呼ばれたりします。)

Intel_8th_generation_cpu
 
Windowsの場合はIntel Core i7-8550Uや Intel Core i5-8250Uプロセッサーがお勧めです。
Macの場合はクアッドコアIntel Core i7 (2.6GHz)かクアッドコアIntel Core i5(2.3GHz)をお勧めします。

なお、最新のプロセッサーにはコア数が「6」のものがありますが、6コアのメリットはあまりないようです。

2. GPU(グラフィックカード)

実はライトルームやフォトショップでは、あまりハイスペックなGPUは必要ありません。上述のインテル・プロセッサーに内蔵されているGPU(インテル® UHD Graphics 620など)で十分です。

3. メモリ

memory_module

8GBで大丈夫ですが、将来のことを考えると16GBにしておいた方が良いかもしれません。

4. ドライブ

内蔵SSDドライブ 256GBかそれ以上
(ハードディスク付きのパソコンは不要です。CドライブがSSDで、「ハードディスク無し」のパソコンを選ぶと、起動やソフトの動作が格段に早く、そして、パソコンが軽くなるため、持ち運びにも便利です。写真は高解像度化が進み、ファイルサイズがとても大きくなってきていますので、外付けのポータブルハードディスクに保存するのがお勧めです。ポータブルハードディスクは小型・軽量ですし、値段もだいぶこなれてきていて、2TBのものが1万円前後で購入できたりしますが、「耐衝撃」と謳われているものにしましょう。なお、ライトルームを使ってしっかり写真管理を行いたい場合は、バックアップ用にもう一台ハードディスクを用意してください。バックアップ用ハードディスクはポータブルでも据え置きタイプでも構いません。)




 

5. ディスプレイ(液晶パネル)

ノートパソコン-ディスプレイサイズ

・携帯性を重視するなら13インチ
・操作性を重視するなら15インチ

13インチの場合、ディスプレイの解像度は1920ピクセル x 1080ピクセルでOKです。15インチも1920ピクセル x 1080ピクセルで構いませんがQHD(2560ピクセル x 1440ピクセル)や4K(3840ピクセル x 2160ピクセル)などだと、なおさら良いでしょう。

ディスプレイの「色域(カラースペース)」も意識したいところです。
自宅でプリントを行い、そのクオリティーに拘りたい方はやはり外付けのモニターを使うことをお勧めします。モニターのサイズは24インチかそれ以上。色域はAdobeRGBカバー率が95%以上のものを選ぶようにしてください。

一方、「印刷はしないし、外付けのモニターも使いたくない」という方は、sRGBのカバー率が95%以上のものを選ぶことをお勧めします。sRGBはAdobeRGBより表示できる色の範囲が狭いのですが、画像を画面に表示する場合はsRGBが「標準規格」となりますので、この色域はなるべくカバーしたいところです。ただ、sRGB比に拘りすぎると、パソコンの選択肢もかなり少なくなってしまいます。残念な事に、sRGBカバー率が公表されていないノートパソコンも数多くあり、その場合、恐らくsRGBカバー率は95%未満だと思って間違いないでしょう。購入候補のパソコンのsRGBカバー率が公表されていない場合は、お店に行って、他のモデルと色を比べてみてください。あまり遜色ないレベルでしたら、sRGBカバー率に関しては妥協しても良いと思います。

ディスプレイに関してもう一点。「IPSパネル」というものがあります。「In Plane Switching」の略で、液晶を見る角度が変わっても、色や明るさがあまり変化しない、というものです。特にノートパソコンの場合は、異なった環境(異なった高さの机)で作業することもあるでしょう。そういうケースを想定すると、IPSパネルもかなり重要ですね。

6. その他

パソコンのモニターで作業する場合も、外付けのモニターを使用する場合も、モニターのキャリブレーションを行うことを強くお勧めします。液晶モニターはメーカーやモデルによって大きく色が異なるものです。場合によってはモデルが一緒でも、個体差があることもあります。また、時間の経過とともに色や明るさが変化します。常に同じ色と明るさを維持するためには、モニターキャリブレーションを定期的に行う必要があるわけですが、お勧めはX-Rite i1 Display Proという商品。プロカメラマンの多くが使っている、とても優れた商品です。

X-Rite i1 Display Pro

 

ライトルームのレッスンの際、生徒さんのモニターキャリブレーションをお手伝いすることがあるのですが、初回のキャリブレーションでは、色が大きく変化するので、みなさん目を丸くされます。

価格は3万円強ですので、パソコンを購入する際は、この商品も予算に含めておくことをお勧めします。




 
上記の内容をまとめると、こんな感じになります。


  • CPU 第8世代Intel Core i5 もしくはIntel Core i7
    コア数:4 (クアッドコアとも呼ばれる)
  • GPU 上記CPUに内蔵されているGPUでOK
  • メモリ: 8GB (できれば16GB)
  • ドライブ: 内蔵SSD (256GBかそれ以上)
  • ディスプレイ:
    携帯性重視は13インチ
    操作性重視は15インチ
    sRGBカバー率(95%以上)
    IPSパネル
  • その他:
    – モニターキャリブレーション・デバイス
    (X-Rite i1Display Pro )

    – 耐衝撃仕様のポータブルハードディスク 2TB 以上 1台
    – バックアップ用外付けハードディスク 1台(据え置き型でも可。容量は上記ポータブルハードディスクと同等かそれ以上。)


7.お勧めのモデル

上記の条件をほぼ充たしているお勧めモデルを6機種ほどピックアップして一覧にまとめてみました。
表をクリックし、拡大表示してください。

ライトルームとフォトショップに適したパソコンの一覧

各モデルに関するコメントを添えておきますね。

① 東芝 dynabook UZ63/H

総合的にバランスのとれたモデル。国内メーカーなのでサポート面も安心。
 
② Apple MacBook Pro 13インチTouch Bar搭載モデル

MacBookPro_13_touc_bar2

デザイン、スペックともに文句なしだが、高価。CPUのコア数が「4」なのは現行モデルのみなので、次のモデルの発売を待ち、現行モデルの価格が下がるタイミングが狙い時。
 
③ ASUS ZenBookUX430UA-8250/A

台湾のエイスースというメーカーのモデル。非常にコスパが高く、人気のモデルだが、サポート体制や不良品率などが不安。




 
④ マウスコンピューター MB-B506H

国産メーカー「マウスコンピューター」の台数限定特価モデル。このスペックの15インチモデルがこの価格で購入できるのは驚き。スペック的にはバッテリーの持ち時間が短めなのと、色域が他のモデルより低い点がマイナス。
 
⑤ Dell Inspiron 15 7000スプレマシー

Dell_Inspiron15 スプレマシー

4Kディスプレイで、AdobeRGBのカバー率が100%という、優秀なモデル。サポート体制や不良品率などがちょっと不安。
 
⑥ Apple MacBook Pro 15インチTouch Bar搭載モデル MLW72J/A

型落ちモデルで今が買い時。上述の②(13インチ MacBook Pro)とほぼ同じ値段で15インチが買えるのは嬉しい。他メーカーの15インチモデルより、薄くて軽量。
 
 
以上がライトルームとフォトショップの使用に適したノートパソコンに関する特集でした。

パソコンは大きな買い物ですので、慎重に選んでくださいね。候補のモデルが絞り込めたら、実際にお店に出向き、キーボードを叩いて打鍵感を確認したり、店員さんに各メーカーのサポート体制などに関して質問してみるようにしてください。
 
なお、ミヤビプロダクションでは、パソコン買い替え時のライトルーム・データ移行をお手伝いしています。カタログや、写真、そしてライトルームの使用環境を正しく、しっかりと引越ししたい方は是非お声がけください。

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