2018年8月22日にLightroom Classic CCのアップデートがあり、バージョンが「Lightroom Classic CC 7.5」となりました。
お持ちのライトルームのバージョンの確認は、メニューの「ヘルプ」>「Adobe Photoshop Lightroom Classic CCについて」を選んでください。以下の画面が現れ、左上にバージョン情報が表示されます。
この画面で「バージョン7.4」かそれ以前になっていたら、「7.5」にアップデートしておきましょう。
アドビのアプリケーションが全て閉じている状態で、Creative Cloudデスクトップアプリを開き、「Apps」のタブをクリックします。
Lightroom Classic CCの右に「アップデート」ボタンがありますのでそちらをクリックするだけでOKです。
PhotoshopやCamera Rawにも「アップデート」と出ていたら、同時にそれらのアップデートボタンも押して、最新のバージョンに更新しておきましょう。
さて、本題のアップデート内容です。
今回はとても小規模なものですが、2018年6月に発売になったDSC-RX100M6 や同7月発売のDSC-RX100M5Aを購入された方には朗報です。今回のアップデートでRAW画像が読めるようになりました!
新規対応機種を含めたアップデート内容は以下のとおりです:
それでは一つずつ解説していきますね。
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Windows10のHEICサポート追加
HEICとはHigh Efficiency Image File Format (ハイ・エフィシエンシー・イメージ・ファイル・フォーマット)で記録された画像ファイルで、アップル社のiOS 11やmac OSのHigh Sierraでサポートされるようになったものです。Lightroom Classic CCでは、2018年の6月アップデートで、「OSがmacOS 10.13以降の場合」のみHEICを読み込めるようになっていたのですが、今回はWindows10もHEIC対応になりました。
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現像用プリセットやプロファイルをZIPのまま読み込み
サードパーティーが作成した現像用「プリセット」や「プロファイル」を購入し、使用している人も多いと思います。これらプリセットには「①ダウンロードしたファイルをダブルクリックすることで自動的に特定のフォルダーにプリセット/ プロファイルのファイルをコピーしてくれるもの」と、「②圧縮されたプリセット/ プロファイルのファイルを自分で解凍し、特定のフォルダーにコピーや移動しなくてはいけないもの」があります。特に②は、エクスプローラ(MacはFinder)などを使って、以下のフォルダーにファイルをコピー(移動でも可)する必要があるため少々面倒です。
Windows:
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\Settings\Mac:
Macintosh HD/Users/(ユーザー名) /Library/Application Support/Adobe/Camera Raw/Settings/今回のアップデートでは、ZIP形式でダウンロードしたプリセットやプロファイルのファイルを、ライトルームから直接読み込むことができるようになりました。
やり方は以下の3つがあります。
A. 現像モジュールで、メニューの「ファイル」>「現像プロファイルとプリセットを読み込み」を選択し、ダウンロードしたZIPファイルの場所を指定して読み込む。
B. 現像モジュール左側の「プリセット」パネルにある「+」アイコンをクリックし、「プリセットを読み込み」を選択。その後はA.同様にダウンロードしたZIPファイルの場所を指定して読み込む。
C. 現像モジュール右側の「基本補正」パネルにある マークをクリックして「プロファイルブラウザー」を表示し、「プロファイルブラウザー」セクションの左上にある「+」アイコンをクリック。「プロファイルを読み込み」を選択して、上記A、B.同様にダウンロードしたZIPファイルの場所を指定して読み込む。
この操作を行うと、以下の場所にプリセットやプロファイルが自動的に保存されます。Windows:
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\ImportSettings\Mac:
Macintosh HD/Users/(ユーザー名) /Library/Application Support/Adobe/Camera Raw/ImportSettings/前述の保存場所とは少し違う場所ですが、気にしなくて大丈夫です。
なお、この方法で読み込めるプリセットやプロファイルは「XMP形式のプリセットやプロファイル」、「DCP(DNG カラー・プロファイル)」、「LCP(レンズコレクション・プロファイル)をZIP形式にしたもののみで、「lrtemplate」をZIP化したものには対応していません。上記の方法でプリセットやプロファイルの読み込みができず、エラーになってしまう際は、このファイル形式が原因であることがありますのでご注意くださいね。
以前、無料の現像プロファイルを10個作っておきましたので、試しに、以下の現像プロファイルをダウンロードし、読み込んでみてください。
プロファイルのダウンロードはこちら
以下がプロファイルの内容です。
ZIP形式でファイルがダウンロードされますので、上記A、B、Cのいずれかの方法でライトルームに読み込んでみてください。(今回のサンプルは現像プロファイルですが、Bの方法で「プリセット」パネルから読み込みを行っても正しい場所に読み込まれますのでご安心ください。)
現像モジュールに関する詳しい説明はこちらの記事をお読みください。2018年4月4日(米国時間4月3日)にLightroomのメジャーアップデートがあり、Lightroom Classic CCはバージョンが「7.3」に、そして、Photoshop CCは「19.1.3」というものになりました。これまでも、いくつかの記事で紹介してきたとおり、現像用の「プロファイル(←プリセットではない)」というものが大幅に強化され、現像の手順も、「基本補正」パネル内で、まずは好みのプロファイルを選択し、その後、ホワイトバランスや階調のスライダー調整に進む、という流れに変更になりました。アップデートに関する解説は、以下の記...
ライトルーム&フォトショップ:現像用プロファイルの作り方 - ミヤビプロダクション
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ブックモジュールの機能追加
ライトルームのブックモジュールはアメリカの「Blurb(ブラーブ)」というフォトブックサービスと連携しています。ライトルーム上で各ページを編集し、直接オーダーできる、という機能なのですが、今回のアップデートでは、「Blurb」の新しいブックスタイルと用紙タイプがサポートされました。ただ、Blurbは日本語非対応のサイト(及びサービス)で、日本の利用者は限りなくゼロに近いと思いますので、今回の記事では詳細は割愛させていただきますね。
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新しいカメラとレンズのサポート
以下のカメラとレンズが今回新たにサポートされました。
カメラ・ソニー DSC-RX100M6
・ソニー DSC-RX100M5A・レンズ
・ニコン AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR
・ニコン AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR + 1.4x
・パロット Anafi 23mm F2.4
・シグマ 70mm F2.8 DG MACRO A018 Canon用, Nikon用, SIGMA用
・シグマ 105mm F1.4 DG HSM A018 Canon用, Nikon用, SIGMA用
・ソニー FE 400mm F2.8 GM OSS Sony FE
・ソニー FE 400mm F2.8 GM OSS + 1.4X テレコンバーター
・ソニー FE 400mm F2.8 GM OSS + 2X テレコンバーター
以上が2018年8月のLightroom Classic CCアップデートの内容です。
地味なアップデートですが、ライトルームが少しずつ進化を続けているのは嬉しいことですね。
2018年10月16日に最新版アップデートがありました。
2018年10月15日(日本時間10月16日)に、Lightroom Classic CCのアップデートがリリースされました。この時期、アドビ社の年間最大イベント、「Adobe Max」が開催され、それに伴い、かなり大規模なアップデートや新しい商品が発表されたりするのですが、少なくともLightroom Classic CCに関しては、意外と小規模なアップデートに終わりました。去年はLightroomが二つに分岐し、これまでのLightroomはLightroom Classic CCとなり、そして、新規にクラウドベースの新しいバージョンが発表されました。2017年10月アップデートに関し... ちょっと期待外れのライトルーム2018年10月アップデート - ミヤビプロダクション |
今回の記事はここまでです。
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