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ライトルームの裏技:マスクの色を変更する

マスクの色を変更する-Featured

今回は「ライトルームの裏技」というシリーズ記事の第1弾として、部分補正を行う際の、「マスクの色を変更する方法」に関して解説したいと思います。

部分補正とは、写真の中の特定の部分に効果(例:明るくする、鮮やかにする、シャープにする等)をかけることを指し、その部分補正の代表的なものに:

① 段階フィルター
② 円形フィルター
③ 補正ブラシ

があります。

① の段階フィルターは直線方向にグラデーションをかける時などに使用します。例えば、夕焼け空の上部にうっすらとマゼンタを載せる、などといったときに効果的です。


 
円形フィルターは正円や楕円形状に効果をかける場合に用います。例えば、複数の人が写っている写真で、一人ひとりの顔の角度が違うと明るさも変化してしまいますが、そういった場合、円形フィルターでそこだけ明るさを持ち上げる(明るくする)ことができます。(下の写真では、右の男の子の顔を円形フィルターで大まかに選択し、シャドウスライダーを右に移動して、少し明るくしています。)


 
補正ブラシは、「直線方向」や「円形」といった形状の制約がなく、効果をかける場所を自由に指定できます。例えば、ポートレート写真の目元をくっきりさせる時は以下のようにまずはブラシで効果をかけたい場所を塗り、その後、「明瞭度」スライダーを少し右に移動します。


 

上記①~③の部分補正をかける場合、最初に、現像モジュールの画面下部にある「選択したマスクオーバーレイを表示」にチェックマークを入れます。


 
「マスク」というのは、部分補正をかけるために指定する、「範囲」のことですね。「オーバーレイ」というのは、「上に被せる」という意味で、この項目にチェックを入れることで、ドラッグしたり(①と②の場合)、塗ったりして(③の場合)指定した範囲が半透明の赤で表示されるようになります。つまり、指定した範囲が「可視化」されるわけですね。こうすることで、意図どおりに、正しい部分が指定できているかをしっかり確認できるわけです。また、指定をした後にその範囲を少し広げたり、縮小したり、といった微調整をかけることもできます。

範囲が正しく指定できたら、「選択したマスクオーバーレイを表示」のチェックマークを外し、画面右側の「効果」という欄にあるスライダーを動かして部分補正を行います。

「選択したマスクオーバーレイを表示」は、キーボードの「O(オー)」キーを押すことでチェックを入れたり外したりできます。

ということで、部分補正を使う際にとても役に立つ「マスクオーバーレイ」ですが、初期設定では「赤」で表示されるようになっています。

ただ、そのままだと、不便に感じる場合があります。例えば、効果をかけたい部分の「元の色」が赤っぽい色の場合。

以下のような写真ですね。


 
この空の部分に段階フィルターをかけるため、範囲指定を行うと、以下のようにマスクオーバーレイが見にくくなってしまいます。


 
こういう時は、以下の操作をして下さい。

Windows: Shift + Alt + 「O (オー)」キーを押す
Mac: Shift + Option + 「O (オー)」キーを押す

こうすることで、マスクオーバーレイの色を変更できます。

マスクオーバーレイの色は「赤」→「緑」→「白」→「黒」と変化します。

緑だとこんな感じ。


 
白は以下のようになります。(厳密に言うと「半透明の白」ですので、真っ白には見えません。)


 
黒はこんな感じです。(こちらも半透明ですので、真っ黒ではないですね。)


 
マスクオーバーレイの色変更は、①段階フィルター、②円形フィルター、③補正ブラシ、の全てで可能となっていますので、必要に応じて変更してみてくださいね。

他にもいくつか便利な「裏技」がライトルームにはありますので、少しずつ記事を追加していきますね。


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今回の記事はここまでです。
 
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