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【徹底解説】ライトルーム~キーワードの付け方 第2頁(全3頁)

キーワードを究める-Featured

 
 
 

一貫性と網羅性

 
キーワードには、写真を見て、すぐに思い付く「直球的キーワード」と、なかなか思い付きにくく、言われてみて初めて「そういうキーワードもありだよね」と思う、「変化球的キーワード」があります。「直球的キーワード」は、例えば、「江ノ島」、「ウィンドサーフィン」、「ヨット」といった、実際に写真に写っている被写体だと考えて良いでしょう。一方で「変化球的キーワード」は「のどか」、「平和」、「休日」などのように、ちょっと想像力を働かせないと思い付かないものがほとんどです。そして、入力を忘れがちなのがこの「変化球的キーワード」。ある写真には「のどか」というキーワードを付けたのに、別の日に撮影した、似かよった写真には、そのキーワードが付いていない、ということが良くあります。キーワード付けに一貫性がない状態ですね。また、「変化球的キーワード」には色々な種類があり、「のどか」のような、「雰囲気」を表現するもの以外にも、「色」や、「天気」、「季節」などといった分野が存在します。ですので、工夫して、網羅性も担保し、これらを常に忘れることなく記入してゆく必要があります。

 

表記揺れ

 
「江の島」と「江ノ島」はライトルームでは残念ながら別の単語として扱われてしまいます。
他にも「由比ガ浜」/ 「由比ヶ浜」、「壇ノ浦」/ 「壇の浦」など、色々ありますね。写真に登録したキーワードとは異なるキーワードで検索された際にも、その写真が検索結果に表示されるよう、設定をしておく必要があります。

以上の、キーワードにかかわる様々な要素を考慮した上で、以下のとおり運用します。




 

キーワードの運用方法

 

① キーワードのリスト化

 
キーワードを幾つかの分野に分類した上で、リスト化します。リストのキーワードを表示し、写真に該当するものにはチェックマークを入れます。こうすることで、思い付きにくい「変化球的キーワード」も全て、きちんと入力することができますし(網羅性の担保)、常に、リストに存在するキーワードが入力されますので一貫性も保たれます。ただ、各分野のキーワードリストが長くなり過ぎると、目を通すのに時間がかかってしまい、非効率ですので、極力短いリストになるよう心がける必要があります。
 

② キーワードの階層化

 
ライトルームにはキーワードを階層化する機能があり、下の階層のキーワードを手動で入力すると、上の階層のキーワードが自動入力されます。例えば、「横浜市」と入力すると、自動的に「神奈川県」、「関東地方」、「日本」と入力されるよう、設定することができるのです。ただ、何でも闇雲に階層化するのは意味がありません。そもそも、階層化の設定をするのに手間がかかりますし、一つの下層キーワードを複数の階層構造に含めることができない(※以下の例を参照)ので、慎重に、「階層化するか否か」を決める必要があります。

※ 以下のように一つのキーワードを複数の階層構造に含めることはできません。
例:「新緑」>「樹木」>「植物」/ 「新緑」>「春」>「季節」

どちらも「有り得る」階層化のケースですね。こういった場合は、紛らわしいので「新緑」というキーワードを「どちらの階層にも含めない」ほうが良いでしょう。

つまり、客観的に考えた時に、一つの「親キーワード」しかあり得ないものだけを階層化するのです。典型的なのはやはり、「地名」ですね。「保土ヶ谷区」の親は「横浜市」です。「横浜市」の親は「神奈川県」、その親は「関東地方」、そしてその上が「日本」です。地名は普遍性も高いので、とても階層化に適したキーワードです。ただし、ここでも複数の「親キーワード」が存在する場合は注意が必要です。

例えば、「鶴見区」の親として「横浜市」と「大阪市」が挙げられます。このケースでも、「鶴見区」はどちらの階層にも含めずにおき、キーワードとして「鶴見区」と手入力した後に、「横浜市」や「大阪市」なども手入力するようにするのです。その上は階層化しておいて問題ないので、「神奈川県」>「関東地方」>「日本」や、「大阪府」>「近畿地方」>「日本」は自動入力されるわけです。




 

③ 手入力するキーワード

 
上記①のリストにも、②の階層にも属さないキーワードは、直接手入力します。①に属さない、ということは、「直球的キーワード」、つまり、「写真に写っている被写体を表すキーワード」ですので、入力し忘れる確率も低いはずですね。また、地名であっても、階層の最下層のキーワードは手入力します。そうすることで、初めて、上の階層のキーワードが自動入力されるわけですから。地名の階層に関しては以下のルールを用います。

a. 基本的に「区町村」が最下層のキーワード。
b. 市区町村名や郡名が他地域と重複する場合は階層から外す。つまり、重複しているキーワードの上の層にある地名から階層に含む。例:「鶴見区」は「横浜市」と「大阪市」に存在するので階層から外す。この場合、キーワード入力は、「鶴見区」と打ち込むだけでなく、「横浜市」もしくは「大阪市」と打ち込む必要がある。その上の階層は自動入力される。
 

④ 同義語の登録

 
表記揺れを考慮し、可能な限り「同義語」を登録します。登録方法は後述しますが、メインのキーワードに対して「同義語」を登録することになるので、まずは何をメインのキーワードにするのか、ルールを決めなくてはなりません。例えば、「江ノ島」、「江の島」のように、カタカナでもひらがなでも表記されるキーワードの場合はカタカナをメインキーワードにし、ひらがなを同義語として登録する。そして、「由比ガ浜」、「由比ヶ浜」のようにカタカナの表記が二通りある場合は、五十音順で若い方をメインキーワードにし、もう一方を同義語にする、などです。

なお、上記①~③を踏まえた上で、分類と階層化をしたキーワードリストを作成しましたので注意点を確認した上で、次のページに進み、ダウンロードしてみてください。
 




 

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