ヒストグラムを学ぼう- 基礎編②

ヒストグラムを学ぼう-基礎編②-Main

ヒストグラムに関するシリーズ記事第2弾です。

前回は基本中の基本である。「ヒストグラムとは何か」について説明しました。ヒストグラムは写真の中の「明るさの分布」である、という話でした。


前回の記事をまだお読みでない方は、まずこちらをご覧ください。

 
2018年5月31日にこちらの記事も追加しましたので併せてお読みください。


 
さて、今回の記事では、「ヒストグラムの見方」をしっかりと理解し、「正しい露出(明るさ)で写真を撮影しましょう」という話をしていきます。

 
まずは、ヒストグラムの見方に関して。

ヒストグラムは写真内の明るさの分布を表したグラフであるわけですが、写真を撮影する際に、グラフが右の軸にも左の軸にも付いていない状態を作ることが重要です。(あくまでも一般論で、例外もありますが。)
ほんの少し、軸に触れている程度でしたら問題ありませんが、べったりくっついている状態は避けるべきです。右についている状態は、写真が白飛びしていることを意味し、階調(グラデーション)やテクスチャーなど、細かな情報が記録されません。

白とび-みなとみらい
 
以下は、Lightroomの現像機能を使い、「露光量」と「ハイライト」のスライダーをマイナス方向に補正したものですが、白とびした夕日の部分は細かな情報が記録されていないため、白くべた塗りされた状態で残ってしまいます。

白とび-みなとみらい-補正




 
もちろん、例外もあって、以下のポートレート写真では、敢えて逆光で撮影し、背景を白とびさせることで、特殊な雰囲気を作り出しています。

ポートレート背景白とび
 
このように、意図的に白とびさせることはOKですが、露出をあまり意識せずに撮影し、その結果、ヒストグラムが右の軸に触れて白とびしてしまった、という事態は避けるべき、ということですね。
 

黒つぶれに関しても同じことが言えます。
以下の写真ではヒストグラムが左の軸にべったり付いてしまっており、黒つぶれが発生しています。

黒つぶれ-明月院
 
そして、これをLightroomなどを使って明るく補正しても、黒つぶれの部分の階調やテクスチャー情報を復元することはできません。さらに、暗い部分を明るく補正しようとすると、写真にはノイズが載ってしまいます。

黒つぶれ-補正-ノイズ




 
ノイズの量は、補正の度合いにもよりますが、ISO 3200など、非常に高い状態で撮影した画像を明るく補正すると、目も当てられないほどざらざらになってしまいます。

撮影の現場ではヒストグラムをしっかりと確認し、右側(明るい部分)に余裕があるのであれば、露出を少し高めに設定してシャッターを切るべき、ということですね。

ヒストグラム-露出を明るめに補正して撮影
 
「自分はアンダーめに撮るようにしている」というベテランカメラマンのコメントを鵜呑みにしてしまう方がいらっしゃいますが、ただ闇雲にアンダーに撮ることは間違いです。JPEGの撮って出しなどの場合、たしかに、アンダーめに撮った方が、空などの明るい部分にしっかりと色が載るので良いのですが、ライトルームなどを使ってRAW現像を行うのであれば、「黒つぶれしない程度に(つまり少し明るめに)撮っておき、明るい部分を暗く補正する」という選択肢もあるわけです。その方が、情報量が多く、ノイズの少ない写真になるわけですので。
 
 
今回の記事はここまでです。

ここまではヒストグラムの基本に関する解説でしたが、今後の記事では「中級編」の内容をカバーしていきますので是非ご期待ください。
 


2018年5月31日に以下の記事を追加しましたのでご覧ください。


 
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