ライトルームの最大の魅力

ボーリングのピン-Main

今回は、ライトルームを使いこなせるようになると、写真撮影のスキルが上がる、という話をしたいと思います。

ちょっと「こじつけ」っぽく聞こえるかもしれませんが、実際に試してみて、「なるほど!」と思ったと、沢山の方におっしゃっていただいていますので、お時間のある方は最後まで読んでみてください。




 
最近売り上げが顕著に伸びているアドビ・ライトルームですが、多くの方が、その優れた「現像機能」に惹かれ、購入に踏み切っているようです。「現像」とは、RAWで撮影した画像をライトルーム上で編集し、色、明るさ、コントラスト、シャープネスなどを調整して美しい写真を仕上げることですね。主要カメラメーカーはそれぞれ、独自の写真現像ソフトを開発しており、カメラを購入すると、それが同梱されていたり、ウェブから無料でダウンロードできたりするのですが、その機能はライトルームには及ばず、後塵を拝する状況になっています。特にライトルームの現像機能には「部分補正」というのがあって、写真の一部だけを明るくしたり、シャープにしたり、色を濃くしたりすることができます。

ただ、実はライトルームと全く同じ現像を、フォトショップ(Adobe Photoshop) を使って行うことも可能です。正確にはフォトショップに標準装備されている「Adobe Camera Raw」というプラグインを使って現像を行います。

2017年10月4日に、これを詳しく解説する記事を書きましたのでよろしければご一読ください。

また、ポートレート写真の現像に関しても以下の記事を書いています。ライトルームとフォトショップで全く同じ現像を行う方法です。

 
さらに、フォトショップに付属するAdobe Bridge(アドビ・ブリッジ)というソフトを使うと、写真にキーワードなどのメタデータを追加し、撮影日時や撮影時の設定(絞り、シャッター速度、ISO感度、焦点距離等)、更には使用した撮影機材(カメラのボディーやレンズ)などの項目を指定して、瞬時に該当する写真を探し出すことができます。いわゆる、「検索機能」ですね。(これに関しては使い勝手がだいぶ異なり、ライトルームの方がかなり優秀です。)

では、ライトルームを導入するべき、決定的な理由は何でしょうか。
それはずばり、「写真選別機能」です

例えば、一度の撮影で。300枚の写真を撮ったとしましょう。この膨大な数の写真の中からベストショットを探し出すのはかなりの手間がかかるものですが、ライトルームには様々なツールが備わっており、とても効率的に選別の作業を行うことができます。「プレビュー画像」というものを自動で生成するので、各画像を素早く表示でき、また、「選別表示」、「比較表示」「拡大表示」などを瞬時に切り替え、とても快適且つ迅速に写真を絞り込むことができるのです。フラグ( 採用フラグ/ ) やスター(☆付け)の機能も大変有効なツールです。個人的には、ライトルームを使うことで写真選別にかける時間が3分の1以下に短縮できたと感じています。

写真を絞り込むための具体的な操作に関しては以下の記事で詳しく解説しています。ダウンロードページからサンプル画像をダウンロードし、絞り込みの練習ができるようになっていますので、お時間のある時、一度覗いてみてくださいね。

 
プレビュー画像に関しては以下の記事をご一読ください。

 
フラグやスター(☆付け)、カラーラベルの使い方は、以下の記事をご覧ください。

 




 
さて、ここからが本題の「ライトルームを使うと写真の腕が上がる」という話です。
 
先程説明したとおり、ライトルームは効率よく写真を選別することができる強力なツールなのですが、使いこなせるようになると「写真選別」がおっくうでなくなるので、撮影の現場でも臆することなくシャッターを切るようになり、結果、撮影枚数はかなり増えます。そして、数多い写真を比較し、ベストショットを見つける、という選別作業に時間を割くようになるのです。

実はこの「比較する」というのが物凄く重要な作業。

普段、我々は優れた写真家たちが撮影した「ベストショット」だけを単独で見ています。ただ、ベストな一枚だけを見せられても、「その写真のどこが優れているのか」が、わかりにくいものですよね? 比較対象がないと、なかなか、その良さを肯定できないのです。

「写真選別」が効率的に行えるようになると撮影枚数が増える、と書きましたが、シャッターを切れば切るほど、メモリーカードは「比較対象の宝庫」になっていきます。そして、ライトルームの様々なツールを使って手際よく各写真を比較する習慣がつくと、露出や構図、更にはピントなどを見る目が肥えていくのです。

「写真Aと写真Bはどちらが良い写真か? そしてそれは何故か?」と考える。

そうすると、次に撮影の現場でシャッターを切る際、露出、構図、ピントなどに関する意識が高くなり、より真剣にカメラの設定や撮影位置を選ぶようになります。

何度もシャッターを切り、撮影しては、それを比較し、レビューする。そしてまた現場で工夫して撮る。このサイクルが回り出すと、間違いなく写真の腕が上がります。(シャッターを切る回数が増えれば、その分、より良い瞬間をカメラで捉えられるようになるので、必然的にベストショットが生まれる確率も上がりますね。)

これを実現する手助けとなるのがライトルームの写真選別機能であり、それが「ライトルームの最大の魅力」なのです。

写真選別法のフローチャート
 
「撮影」と「比較&選別」のポジティブスパイラルをぐるぐる回して、写真の腕を上げ、一日も早く、自分の意図したとおりの写真が撮れるようになっていただきたいと思います。

ポジティブスパイラル
 
ライトルームの写真選別機能は、実は市販のハウツー本などではあまり説明されていません。せいぜい、それぞれの機能をブツ切れ状態で説明しているだけで、「じゃ、具体的にどうやって使ったらいいの?」という説明がごっそり抜け落ちているのです。ライトルームの最大の魅力である機能なのに、とても勿体ないと思います。




 
ライトルームの写真管理機能を使いこなせていない方、カタログの理解に苦しんでいる方、そして、自分の写真の限界を打ち破りたいと思っている方は、是非一度、私がお教えするライトルーム・レッスンをご受講ください。「ストアカ」というプラットフォームを介して開催しています。
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